溜二重棚
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九代西村彦兵衛作 象彦
溜二重棚は溜塗の四本柱で、中板がやや上方に付き、地板が取りはずせるようになっています。
三重棚より考案されたもので、天板と下の柱をとって二重棚にし、地板の下にある四隅の小さな足もとり、地板も枠組みだけを残してきりとった形になっています。
天板下段の棚がそれぞれ1尺1寸、厚さ4分の板、下段下面から柱の太さが5分溜塗で長さが1尺1寸、天板下面と下段上面との間が5寸になっており、総高1尺7寸2分あまりです。
もとは表千家十代吸江斎祥翁宗左が好んだ棚で、地板なしであったので運び水指ができるようになっています。
後年に地板をつけるようになり、とりはずしてもつかえるようになりました。
地板は縦1寸、横9寸3分の溜塗で下板に沿うようにはいります。
中板の裏の勝手付にきっちりと即中斎宗匠の花押があります。写真どおりに綺麗な状態です。
作家の九代西村彦兵衛は江戸時代より続く漆器職人の名跡「象彦」を1965年承継し、皇居新宮殿の玉座の塗加工や伊勢神宮62回式年遷宮における御神宝調製に携わっており、その技術と信頼性は多くの方から認められております。
この溜二重棚は使用あともなく、書付の箱ともにきれいな状態です。収納に便利な、前開きの外ダンボール箱付きでございます。
即中斎宗匠在判箱
共箱
高52.1cm/天・中板径33.3cm×33.3cm
180,000円(税込)
※商品写真はできる限り実物の色に近づけるよう加工しておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。