蹲花入
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九代大樋長左衛門作
大樋焼独特のねっとりとした飴釉の掛花入です。初代の大樋より今日までこの飴釉が特徴です。天然産の酸化鉄を原料に紅殻や鬼板を加えて調合します。
この花入も窯と炎の変化により種々の釉調になっております。轆轤造りの造形美が素晴らしくて正面の口造りと箆使いが生きていて、きめ細やかに仕上げられた作品です。
九代大樋長左衛門は明治34年に八代大樋長左衛門の次男として石川県に生まれました。大正6年石川県立工業学校窯業科を卒業し父を師事しました。大正14年九代大樋長左衛門を襲名しました。大徳寺488世全提要宗老師より大樋の印を授かりました。
昭和15年内閣総理大臣近衛文麿より自筆の長左衛門の金印を授かりました。昭和52年鵬雲斎大宗匠より陶土斎の号を授かりました。
歴代の中でも優れた陶才を発揮し円熟した非凡の境地を示した作品を多く残しました。九代らしい侘びた中にも抑揚の利いた温雅な作風で花映りがとても良い掛花入です。
大樋印共裂があります。
共箱
高10.3cm 口径6.6cm 底径9cm 胴径11.8cm
30,000円(税込)
※商品写真はできる限り実物の色に近づけるよう加工しておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。